天草デコ(不知火)三人衆が、なぜそこまで天草デコ(不知火)にハマってしまったのか、天草デコ(不知火)の面白さをうかがいました。
天草デコ(不知火)は栽培が難しいみかんです。
一つは、樹の大きさに比べて実が重いから、実に栄養をあげた樹がパワーダウンしやすいこと、病気にもなりやすいことです。
天草デコ(不知火)三人衆は、台木に天草デコ(不知火)の苗を植える接木から研究しました。接木して、大きくなるまでの世話で、丈夫な樹になるか決まるんですね。接木名人にしか分からない、微妙な苗の状態が、あるんだそうです。
二つめは、甘くて大きい天草デコ(不知火)を育てるために、いつも陽があたっていて、暖かいように気をつけることです。樹が茂ってくると、下の方は陽があたりませんよね。
だから、ヒモで下の枝をひっぱったり、地面に光を反射するシートを敷いたり、いつでも陽があたるように工夫します。
簡単なようですが、時間や、畑の場所、天候によっても陽のあたり方が変わりますから、よ〜く観察しないとうまくいかないんですね。
天草デコ(不知火)が甘くなると、酸度もあがっていきます。
「甘くて酸っぱい」のを、「甘くて、ほのかに酸っぱい」にしないと、バランスが悪くなります。
いかに酸を抜くか……、これも名人の腕の見せ所なんだとか。
ハウスの温度を調整したり、剪定や間引きをしたり、出荷するその日まで、毎日、手を入れていきます。
病気になったり、糖度と酸味のバランスが調整できなかったり、大変なことも多いのですが、手間がかかるほど可愛いもの。
手間をかけて、美味しい天草デコ(不知火)に育てば、ますます天草デコ(不知火)が可愛くなってしまうそうです。
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